一回生の先輩お二人の業績に学ぶ

県内各地の豪雨災害・本震二回の熊本地震(異なる断層で別々に起きた地震)から4年の今日、今またコロナウイルスの件で大変な時期と激動の現代ですが皆様のご健康とご無事を祈ります。

同生会は、令和1年の役員会及び委員会開催を断念しました。毎年3月に行われるこの二つの会は一年間の活動報告、会計報告を行うのですが、コロナウイルスの感染爆発により二つとも中止しました。前回の同生会からの広報誌でも申し上げましたが、これらの災難は実に不条理なものだと思います。

 突然の災害によって、財産はもとより命まで次々奪われる事態に危機管理の重要性は日常的な基礎になっているといえます。

「まさか自分は・・・」という発想の危険性は、バーチャルな世界に埋没しているような現代にこそ警鐘が鳴らされるべきだと思わされます。大地震・感染爆発ともにかねてより警鐘が鳴らされていました。事前の対策はどうだったでしょうか。

さて、今回は昨年の役員会で話題になった一回生のお二人のことを掲載させていただきます。多くの同生会会員から閲覧希望の多かった、お二人をしのぶ会で参加者に配布された「しのぶ会の資料」(2011年11月12日の西岡鐵夫氏と2015年4月18日の今江正知氏)です。
西岡先生-追悼集
今江先生-追悼集

お二人は戦争とその後の復興、経済成長、さらには環境課題の時代を過ごされ、社会的活動に多くの業績を残され、私たち後輩に基本的な認識がいかに重要なのかを教えていただきました。いまさら申し上げるまでもなく、熊本大学の理学部生物学科の伝統は夏目漱石の言う「教育は国家の基礎にして師弟の和熟は教育の大本也」です。人生の中で最も多感な学生時代に最大限の愛情で厳しく学生を優しく育てていただいた教室の雰囲気は「生物学科50周年記念誌」にもはっきり記録されています。熊大の数ある学科の中で50年の記録を詳細に残したのは生物学科だけでした。この記念誌とお二人をしのぶ会での配布資料を読み返してみると、見事なまでに今後私たちが何を考え、何をすべきなのが見えてくると思います。若い同生会会員の方々にはぜひこの「50周年記念誌」をご一読されてくださることを希望します。何故「同生会」という名称になったのかがお分かりになるかと思います。

お二人とも名伯楽でいらっしゃいました。
          

2020年4月 同生会会長  高添 清(19回生)

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